会社で期間従業員を募集しています。
ホームページには以下のように記してあります。
★1月入社祝い金を増額!!
※'20年1月入社限定
早期入社特別手当として16万円!!
(通常は6万円)
★将来を見据えて長く働けます
正社員登用制度 登用率54%
入社後定着率 92.7%
友人や親戚で会社の仲間になって働きたい人がいたら、是非紹介してください。と社内メールで呼びかけています。
友を会社に紹介
話は2018年6月頃までさかのぼります。
突然、友人からLINEで会えないか?と連絡がありました。
会ってみると、おまえのとこの会社どう? 期間従業員募集しとるじゃん!
と問いかけられました。
彼は飲食関係で雇われ店長として働いており、休みが月曜日のみ。
話を聞くと、年収は歳のわりに少なく、すぐにでも転職した方がいいと思いました。
ところが、知り合いが同じ社内にいると、いろいろとやり難いことも出てくると思い、率直に紹介することに抵抗がありました。
最初はこの年で転職はやめた方がいいよと伝えたのですが、休日の少なさと、子供の行事に参加するためには土日休みが必要であると考えているようで、彼を会社の総務に紹介することにしました。
正社員登用試験の結果
昨年11月に彼は正社員登用試験を受けました。
結果は、不合格
なんか、彼に会いにくくなりました。
なんて言って声をかければいいやら…。
年末に忘年会がてら飲みに行こうと思っていましたが、うやむやに。
そんな時に、冒頭の期間従業員募集の案内が社内メールで来ました。
友人や親戚で会社の仲間になって働きたい人がいたら、是非紹介してくださいだって!
まるで、さわやかに勧誘するカードローンみたいにです。
お得感を印象付けて何とかそっちに導こうとするリボ払いみたいです。
普通にやれば正社員になれそうな印象を与えて、実際は正社員より、もっと言うと高卒一年目より安い安定した労働力を確保しようとしてるとしか思えない。
派遣社員はすぐにやめてしまうので、正社員というニンジンをぶら下げられた期間従業員を引っ張るだけ引っ張って、3年過ぎる前に正社員にする。
まるで、我慢比べ。
耐え切れずにやめたらやめたで新しい人雇えばいいとでも思っているのか?
総務部人事課には、そうすることで労務費を減らしました!という資料を作って、評価される人が、きっといるのでしょう。
人の心を弄びやがって!と思うのは考えすぎだろうか?
正社員登用率って
登用率54%って見ると、2人に1人は受かっているように見えますよね。
ぱぱちぇも初めはそんなもんなんだ思っていました。
正直、現場に行っても誰が期間工か正社員かよくわからないんです。
だから、実態がよくわかっていませんでした。
よくよく考えてみると、登用率って言葉が怪しくて、合格率なら54%はあり得ない。
これは、
(正社員になった人)/(登用試験を受けたのべ人数)
ではなく、
(正社員になった人)/(登用試験を受けた人数)
ではないかと思い、総務課へ確認のメールしました。
翌日、電話があり(さすがに証拠の残るメールは避けた)、やはり指摘通り分母は『登用試験を受けた人数』でした。
これなら登用率54%になりますよね。5回6回登用試験受けても1回なんですから。
数字のマジック、皮肉を込めてお見事です。
最後に、期間従業員という働き方そのものを否定しているわけではありません。
この記事を書いた原動力は、正社員登用をエサに期間従業員への扱いが雑な会社への憤りだけです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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